飼い猫の名前は母の一言で決まった

我が家に、父の知り合いの家で生まれた、マンチカンの子どもがやってきました。本当に可愛くて、母も父も弟も、そしてもちろん私もメロメロになりました。実物を見てから名前を考えようと、家族で話していたので、我が家にやってきてからは、名前をどうするかの話題で、我が家の会話は持ちきりになりました。

やってきたのが6月だったので、ジューンにするといえば、人間の名前みたいだしだめ、と、無意味なダメ出しが出たり、可愛いけど、オス猫だったので、かっこいい横文字の名前がいいと言うだけ言って、思いつかなかったり。そんな状態なので、すぐに名前はつきません。

我が家にやってきて、3日目くらいの日曜の午後。天気が良くて、庭先で、私が子犬と遊んでいるのを、縁側でラジオを聴きながら、縫物をしている母が眺めていました。

「名前、どうしよう。早く決めてやりたいねぇ。」と母に話しかけると、
「誰かが候補を上げても、別の人がこれは駄目と、ダメ出しをし続けてるんだから、決まらなくても当然よ!」と。
 
私自身も、それは感じていたので、反論はできませんでした。そして、そういうやり取りに母が今まで入ってこなかったことにも気づきました。そんなことを考えていると、母が聴いていたラジオから、北島三郎の『与作』が流れてきました。すると母が、断言しました。

「今日からこの猫は与作にする!!」

その場にいたのは私だけで、あまりの潔さに私は反論することもできず、その後帰ってきた父と弟にも、母は、同じような潔さで子犬の名前を「与作」にしたことを報告。私と同じで、今まで口を挟まなかった母の一言に、父も弟も反論することもなく、あれだけ、いろいろ言い合っていた3人の意見は全く反映されることなく、母の一言で、我が家にやってきた子猫の名前は『与作』に決まったのでした。

登録する時もちゃんと漢字で登録しました。漢字であることも含めて、呼び始めると、案外しっくりきて、あれだけ、かっこいい横文字の名前などとこだわっていた私たち3人も、お気に入りの名前になりました。